なまはげシラノ
EXPO APOFES 2nd
おぐりまさこ コメント
初めて一人芝居をした時の、足の震えを今でも憶えています。幕が上がってから終演まで、舞台上にいるのは自分一人だけ。観ている人の気持ちをひっぱり続けて、ラストシーンまで導いていかなければならない。一瞬でも緩めてしまったら台無しになってしまう。作・演出の関戸にずっと言われ続けてきました。「如水」は、ある一人の女性の半生と、その娘の独白が交錯しながら進んでいきます。ある日、観終わったお客様が潤んだ目で声を震わせながら「でもきっと、お母さまはね…」と声をかけてくださいました。まるで実際に存在している人のことのように。その時「この作品を届けるというのはこういうことか」と実感しました。今回も精一杯、力を尽くしてお届けいたします。
おぐりまさこ
愛知県名古屋市生まれ、在住。俳優、演出家、プロデューサー。31歳から演技を学び始める。2014年、演劇ユニット「空宙空地」旗揚げ。2018年、30GP(大阪)で俳優賞受賞。2021年、第一回名古屋女性演劇賞受賞 、札幌TGR2021参加 OrgofA「ひびそい」にて俳優賞受賞 。2022年、教文短編演劇祭四ツ巴戦 (札幌)にてベスト俳優賞受賞。2023年、戸田恵子生誕66周年記念公演「ROUTE66」で、女優・戸田恵子と三人芝居で共演。
関戸哲也 コメント
空宙空地が全国で活動することのきっかけになった作品です。札幌から沖縄まで10都市以上で上演させて頂いています。
20代から80代まで演じ分けが特徴の作品なんですが、表層ではない魂の移り変わりを目指していて、これを1人で演じることに意味があると思っております。
1人芝居の可能性と面白さを追求する作品にしたいと、魂を揺さぶる上演にしたいと思っております。どうか是非ご覧頂ければと思います。
関戸哲也(せきど てつや)
空宙空地所属。劇作家・演出家・俳優。 名古屋を拠点に全国的に活動。2018年札幌TGR優秀賞受賞。2018年大阪30GP俳優賞受賞。2019年札幌教文短編演劇祭優勝、ベスト俳優賞受賞。2020年日本劇作家協会東海支部主催「劇王」優勝。第12代目劇王。2021大阪30GP優勝。2022年札幌教文短編演劇祭連覇。2024戸田恵子66周年記念公演「ROUTE66」作演出出演